給排水管の劣化診断で内部の確認を!調査の方法や手順を紹介

皆さま、こんにちは。

千葉県四街道市を拠点に空調・電気・給排水工事を手掛けている村上総設工業です。


私たちの身体の内部に異常があるかどうか調べる時は、内視鏡やレントゲン検査などが使われます。こういった検査方法は、実は給排水管にも使えることをご存知でしょうか? 専門的な方法を活用すれば、給排水管の内部の状態をとても詳しく調べられるのです。今回は、給排水管の劣化診断の種類や手順をご紹介します。



■給排水管の内部の状態を調べる方法



給排水設備の劣化は、必ずしも目視だけで確認できるわけではありません。本当に怖いのはむしろ、目で確認できない配管内部の劣化なのです。配管の破損や腐食、異物の詰まりなどは、見えないところで確実に進行していきます。しかも、劣化の状態は配管ごとに異なるので、対策を講じるためには正確に状態を診断しなければなりません。


給排水設備の耐用年数は配管の種類にもよりますが、劣化診断の時期は10年~12年頃が目安です。状態を調べる検査の方法としては、以下のようなものがあります。


・内視鏡調査


給排水管に内視鏡を挿入して内部を調べる方法です。管内の腐食や詰まりなどの発生状況を映像で確認できます。あまり曲がりくねった配管の調査には向いていませんが、4~5ヶ所程度の曲がりになら対応可能です。


・超音波肉厚検査


超音波を使って、配管の表面から残存肉厚を測定する調査です。浸食率や残存余命(あとどのくらいで取り替える必要があるのか)を推定でき、測定結果はドーナツ状のグラフとして視覚化できます。ただし、センサーを配管の表面に直接触れさせる必要があるため、表面が平らな部分にしか使えません。


・X線検査


いわゆるレントゲン検査のことで、X線を照射して配管内部の状態を撮影する方法です。配管内部の腐食状況や残存肉厚を確認できます。「X線作業主任者」の資格を持つ人でなければ行えない他、撮影中は半径5m以内に入ってはいけないなど、慎重な作業が必要です。


・抜管検査


配管の一部を抜き取り、状態を肉眼で確認する方法です。これまでの3つの方法は配管を破壊しない「非破壊検査」でしたが、抜管検査は「破壊検査」に当たります。


配管を採取できるならどのような場所にも使用でき、専門知識がない方でも状態を理解しやすいのがメリットです。ただし、調査をするためには一時的な断水が必要で、業務や生活に支障をきたす場合があります。また、持ち帰って分析を行うため、結果が出るまで7日~10日ほど時間がかかるのが一般的です。



■給排水管の調査の手順



どのような調査方法を用いるにしても、給排水管の状態を正確に診断するためには、正しい手順で調査を進める必要があります。基本的な調査手順を確認しておきましょう。


・一次診断


まずは、目視検査や聞き取り・アンケート調査、書類による調査を行います。ベテランの調査員であれば、これだけでもかなりのことがわかります。


・二次診断


目視や聞き取りによる調査が済んだら、実際に詳細な検査を行っていきます。最初は非破壊検査を行ってデータを集め、必要であれば破壊検査も行うのが一般的です。


・報告・提案



検査終了後は、検査結果を基に劣化状況を報告し、必要に応じて改修などの提案を行います。不明点や気になる点があれば遠慮なく質問しましょう。


■給排水管の劣化状況の調査は、村上総設工業にお任せください!


給排水管の劣化が進行すると、漏水や水質の悪化といった不具合が起きる可能性があります。劣化は見えないところで起きていますから、劣化診断をしっかりと行い、配管の状態を把握しておくことが大切です。


正確な診断を行った上で今後のメンテナンスの方針を決めれば、大きなトラブルが発生する前に適切な対応ができます。安全な店舗などのテナント運営やマンション管理のためにも、専門業者に相談して計画的に劣化診断を行いましょう。


村上総設工業では千葉県四街道市を拠点とし、1都3県を中心に空調・電気・給排水工事を手掛けております。設備工事をワンストップで行うことで、費用や手間を抑えられるのが強みです。工事の相談や見積もりは無料で承っております。配管の劣化診断のご依頼をはじめ、空調・電気・給排水工事でお悩みの時は、お気軽にご相談ください。


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